なんとなく夏だった

 ケータイが完全に壊れて、ただの役に立たない薄っぺらの長方形になってしまった。20代の一人暮らしで固定電話なんか引いているはずもなく、職場に電話をかけることすらできない。かける機会なんかほとんどないんだけど。無いとそれなりに不便なので池袋で修理の予約。

 

 土曜の昼過ぎだというのに人だらけでうんざりする。池袋でデートをするな。

 しかめっ面でサンシャインの方に歩いていたら、never young beachのアルバムのスポットが流れていて思わず立ち止まる。やっぱりアルバム買おうかなあと周りを見たら誰1人興味がなさそうだった。そりゃこんな時間から池袋で遊んでる人間がネバヤンを聴くはずもない。全員エグザイルかジャニーズかアイドルかアニソンしか聴いてない。ネバヤンも聴け。

 結局ケータイは直らなかったので、適当に喫茶店で茶をしばく。最近ブログを書いていなかったことに気づいて今に至る。

 

 世の中は梅雨明けだ夏休みだと賑やかなもんだけど、生活はいつも通り。働いて、酒を飲んで、休みの日はだらけて、ときどき思い出したように家事をして。何かが劇的に変わることもなく、ただただ日々を浪費している。

 ちょっと色恋っぽいイベントもあったりしたけど、予想もしてなかったし、まともな恋愛なんて年単位でしてなかったからひたすら狼狽えている。いい年になって自己肯定すら満足にできなくて、せめてもの抵抗で他人の心の隙間にこっそり入り込んだりして、それでも満たされない気持ちを見て見ぬ振りで誤魔化してきたから、どうしてもひねくれた方向にばかり考えが進む。

 整理なんか一切つかないけど、もともと出来の悪い頭であれこれひねくれたことを考えたところで仕方ないので、もう少し素直に生きてみようかなと思う。難しいことなんて考えたってよくわかんないしな。

 昨日初めてちゃんとしたバー(ちゃんとしてないバーってなんだ)に行って、ちょっと大人になった気分だったけど、結局まだまだお子様なのは変わらない。お子様はお子様なりに、ちょっとでも大人になるためにスコッチをストレートで頼んだりして頑張ればいいのだ。

 

  そんなこんなで7月も後半。いい加減夏休みの予定も立てないといけない。今年は何をしよう。とりあえずケータイ買い換えよう。